【式年遷宮(しきねんせんぐう)】は、20年に一度行われる重要な神事として知られています。
特に、最近話題となった御木曳初式などの行事をきっかけに、式年遷宮そのものに興味を持った方もいるかもしれませんね。
この記事では、式年遷宮がなぜ行われるのか?という理由を中心に、第63回の一部スケジュールや見どころについて分かりやすく解説していきます。
これから関連行事を見に行きたい方や、全体の流れを知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

なぜ行われるのか?
式年遷宮は、単に社殿を建て替えるだけの行事ではありません。
そこには、長い歴史の中で受け継がれてきた明確な理由があります。
そして式年遷宮が行われる理由は主に3つです。1つ1つ解説していきましょう。

- 伝統の継承…1300年以上続く伝統を守るため、式年遷宮は古くから続く重要な神事であり、日本の文化や信仰を象徴する存在でもあります。繰り返し行うことで、その価値が今の時代まで守られてきました。
- 技術の継承…伝統や技術を次の世代へつなぐため、式年遷宮では社殿の建築技術や神事の作法など、多くの伝統が受け継がれています。20年という周期は技術を途切れさせずに継承するための仕組みともいわれており、熟練の職人から若手へと技術を伝えるのに適した期間なのです。
- 神様の清浄…神様を清らかな状態でお祀りするため、年月とともに社殿は老朽化していきます。そのため定期的に新しく建て替え、神様を新しい社殿へお遷しすることで、常に清らかな状態を保つという意味があります。
ここで少し補足です💡
式年遷宮では「神事」と「行事」という言葉が出てきますが、それぞれ意味が異なります。
「神事」とは、神様に対して行われる儀式のこと。一方で「行事」とは、一般の方が参加したり目にする機会のあるイベント的な側面を指します☝️
式年遷宮はこれらが組み合わさって成り立っているため、両方の視点で見ることで理解が深まります。

さらに、それぞれの言葉の意味を紐解くと「式年」はあらかじめ決められた年(周期)、「遷宮」は神様を新しい建物へ移すことを意味しています。
つまり、式年遷宮は「決められた年に行われる神様のお引っ越し」と考えると分かりやすいですね。

主に神社で社殿を造り替える「式年遷宮」や、天皇·皇后の追悼儀式「式年祭」など、決められた間隔で祭祀を行う年を指します。
第63回式年遷宮のスケジュール (2025~2026年分一覧)
式年遷宮は、神様を清らかな状態でお祀りし、伝統を後世へつなぐために行われています。
その式年遷宮の年間スケジュールの中でも、特に行事が始まった2025年〜2026年までの分を抜粋して作成しました。
すでに過ぎてる行事もありますが、よろしければご参考ください。
※下記のスケジュールは一部の期間のみ抜粋しております。

各行事の内容を分かりやすく、まとめてみました
- 山口祭(やまぐちさい)・木本祭(このもとさい)→御用材に関わる最初の儀式
- 御杣始祭(みそまはじめさい)→ 木を伐り出す儀式
- 御木曳初式(おきひきぞめしき)→木材を運び始める行事
- 御木曳行事(おきひきぎょうじ)→一般参加もある大規模な行事
※2025年〜2033年→この期間は主に社殿の造営(建設)各種神事が段階的に進行されます。
※〜2033年(クライマックス)遷御(せんぎょ)→神様を新しい社殿へお遷しする最も重要な儀式
第63回の式年遷宮は2025年から始まり、終わるのは2033年までとなるので、その期間は約9年にわたって行われます。(あまりに長いので、その年毎に諸行事の記事を更新していく予定です)
トータルの年表で見ると、まだまだ果てしなく長いんですが、式年遷宮という一括りの中に各行事がいくつも存在していて、各行事それぞれもまた意味を持っています。
お祭りというと大抵は1日〜2日を想像しますが、この規模のお祭りは日本全国を見てもそうそう見られる機会は少ないと思います。
まさに日本を代表する大規模な伝統行事のひとつといえるでしょう。
式年遷宮の中でも主となる行事
式年遷宮ではさまざまな神行事が行われますが、中でも注目されているのが「御木曳行事」です。
これは、社殿の建て替えに使用される木材を人の手で曳いて運ぶ伝統行事で、一般の方も参加できるのが大きな特徴です。
実際に参加することで、式年遷宮をより身近に感じることができるため、多くの人が関心を寄せています。
また、これに先立って行われる「御木曳初式」や、木材に関わる「山口祭」「木本祭」「御樋代木奉曳式」なども重要な行事です。
これらは式年遷宮の始まりを告げる役割を持ち、全体の流れを支える大切な神事となっています。

式年遷宮の行事は一般参加できる?
式年遷宮の行事の中には、一般の方が参加できるものもあります!
特に「御木曳行事」は、実際に木材を曳く体験ができる貴重な機会として知られており、多くの方が参加を希望する人気の行事です。
ただし、参加には事前の募集や条件がある場合が多く、誰でも自由に参加できるわけではありません。募集期間や申込方法などは事前に確認しておく必要があります。
現在(4月18日時点)、御木曳行事の一般参加については、第一次・第二募集は定員に達しているという情報も見られました。
ただし、募集は地域や団体ごとに行われているため、今後追加募集やキャンセル枠が出る可能背もあります。
参加を希望される方は、最新の情報を自治体や関係団体の公式発表で確認するようにしましょう。

前回(2013年)との違い
第62回(2013年)の式年遷宮と比べると、基本的な流れや行事の内容自体に大きな違いはありません。
式年遷宮は長い歴史の中で受け継がれてきた伝統的な神事であるため、その本質は変わらず守られています。
ただし、近年は観光客の増加や情報発信の広がりにより、一般の方でも行事に触れる機会が増えている点は変化のひとつといえます。
また、交通アクセスや周辺環境の整備も進んでおり、以前より訪れやすくなっているのも特徴です。

まとめ
式年遷宮は、神様を新しい社殿へお遷しし、清らかな状態を保つために20年に一度行われる大切な神事です。
第63回式年遷宮は2025年から本格的に始まり、さまざまな行事を経て2033年の遷御へとつながっていきます。
中でも御木曳行事は、一般の方も参加できる貴重な機会として注目されています。
これから関連行事を見に行きたい方や参加を検討している方は、事前にスケジュールや募集情報を確認しておくと安心です。式年遷宮という特別な行事を、ぜひ身近に感じてみてください。
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