御木曳初式(おきひきぞめしき)とは?2026年の日程・場所・見どころを分かりやすく解説【伊勢神宮 式年遷宮】

伊勢神宮 内宮 イメージ 寺社仏閣
※伊勢神宮 内宮

伊勢神宮の式年遷宮に向けて行われる『御木曳初式(おきびきぞめしき)』をご存知でしょうか?

20年に一度行われる伊勢神宮最大のお祭り、式年遷宮に向けて4月に開催される重要な伝統行事の1つです。

御神木奉曳車 イメージ
※御神木奉曳車

式年遷宮のスケジュールは、2025年5月の山口祭から始まっており、御杣山(みそまやま)から伐採、搬出された御用材を内宮と外宮の両宮に引き入れるのが御木曳初式なんですね。

伊勢市全体が活気に満ちあふれる伝統行事について、公式情報を元に分かりやすく解説していきます。


御木曳初式とは?

式年遷宮のための御用材(ごようざい)を奉納するお祭りです。

御用材とは

式年遷宮で使用する木材のことを指します。木材の伐採場所は長野県、岐阜県と決められており、約1万本の檜が必要となります。昔は伝統行事ではなく、労働奉仕作業だったそうです。

檜 山林 イメージ
※檜 山林イメージ

今では国の『記録作成等の措置を講ずる無形の民族文化財』であり、伊勢市の『無形民族文化財』に指定。その歴史は古く、持統天皇(飛鳥時代の女帝)の時代よりもさらに遡るとも言われています。

檜 木口 イメージ
※檜 木口 イメージ

正直そんなに古い時代からあるとは驚きでした!
20年に1度となれば、地元の人達にとっても貴重かつ大切なお祭りのはずです。

使用する檜の数もとんでもない数ですし、今もこうして伝統行事として受け継がれ続けているのも伊勢の人達がどれだけ大事に守ってきたのかが伺えますね。


いつ開催される?

1)令和8年4月の日程概要

・令和8年 4月12日(日)…御木曳初式 川曳
・令和8年 4月13日(月)…御木曳初式 陸曳

川曳(かわびき)とは

御用材を木のそりに載せて五十鈴川を木遣り歌とともに内宮の宮域へ引き入れることです。
木遣り唄に合わせて法被姿の神領民、市民の「エンヤー」という掛け声が響き渡る様子は圧巻かつ活気に溢れています。

陸曳(おかびき)とは

木材や初穂を陸路で外宮(豊受大神宮)へ運び入れることを差します。
御神木を載せた華やかな車(奉曳車:ほうえいしゃ)を大勢の神領民、市民が木遣り唄に合わせて「エンヤ、エンヤ」という掛け声とともに突き進む姿は圧倒的な熱気と一体感です。

2)第1次御木曳行事、第2次御木曳行事の日程概要

御木曳行事は令和8年4月だけでなく、令和9年の2年間の数日をかけて行われます。
こちらの日程も公式サイトによれば(予定)とのことです。

・令和8年 5月9日〜6月13日 第1次御木曳行事(陸曳)
・令和8年 7月25日〜8月2日 第1次御木曳行事(川曳)

・令和9年 5月8日〜6月12日 第2次御木曳行事(陸曳)
・令和9年 7月24日〜8月1日 第2次御木曳行事(川曳)

なお、こちらの日程は社会情勢によっては変更となる場合があるそうです。

▼伊勢神宮 式年遷宮 お木曳行事の公式ホームページはこちら

伊勢の民俗行事「お木曳行事」 │ 伊勢神話への旅 伊勢御遷宮委員会

ルートはどこで観られる?

川曳、陸曵とそれぞれのルートが異なります。
ザックリとしたマップを載せてみたので良かったら参考にしてみてください。
(それと字が汚くてすみません…)

1)内宮:奉献団:奉曳コース

▼古市町出発は内宮:奉献団奉曳コースです(古市町・浦田よりスタート) 
※赤線=陸曳ルート/青線=川曳ルート
※ルートは分かりやすさ重視で簡略化しています。詳細は公式情報をご確認ください。

伊勢神宮内宮 奉献団奉曳コース イメージ
※内宮 陸曳出発地点(古市町、浦田市)
内宮:陸曳 川曳(出発地点)
※内宮:陸曳 川曳(出発地点)

2)内宮:特別神領民奉曳コース(おはらいまちを練り歩きます)

伊勢神宮外宮 陸曳 特別神民領奉曳車 出発点
※伊勢神宮外宮 陸曳 特別神民領奉曳車 出発点

3)外宮:奉献団及び特別神領民奉曳コース

▼外宮 陸曳の出発地点(浦口2丁目より出発)

伊勢神宮外宮 陸曳(出発地点)
※伊勢神宮外宮 陸曳(出発地点)

▼外宮 川曳の出発地点(小田橋よりスタート) 
※赤線=陸曳ルート/青線=川曳ルート
※ルートは分かりやすさ重視で簡略化しています。詳細は公式情報をご確認ください。

伊勢神宮外宮 川曳出発地点
※伊勢神宮外宮 川曳出発地点

御木曳初式のルートは日ごとに細かく設定されていますが、土地勘がないと少し分かりにくいかもしれませんね。

ざっくりとしたエリアとしては、伊勢市駅周辺から伊勢神宮周辺にかけて行われます。
そのため、初めて訪れる方は駅周辺や神宮に近いエリアで待機すると、比較的見やすいでしょう。

ちなみに御木曳行事を見学するなら、猿田彦神社周辺からおはらい町、おかげ横丁にかけてのエリアがおすすめかと思います。このあたりは観光地として整備されており道幅も比較的広いため、行事の様子を見やすいのが特徴です。

猿田彦神社 イメージ
※猿田彦神社

また、周辺には飲食店や休憩できる場所も多く、初めて訪れる方でも安心して過ごせます。
特に観光とあわせて楽しみたい方や、土地勘がない方はこのエリアを中心に回ると、無理なく御木曳初式の雰囲気を感じると思われます。

実際に地図で見ても、この周辺は動線が分かりやすく、初めての方でも迷いにくいと感じました。ちなみになるべく人混みを避けたい場合は、少し離れた場所を選ぶのも良さそうです。

おはらいまち イメージ
※おはらいまち

実際に土地勘がないとルートを追うのは難しいため、“待って見る”スタイルの方が現実的だと感じました。パレードを待つように、その場で待って見るスタイルが現実的かと思いますよ。


見どころポイント まとめ

少し余談ですが4/12、4/13の初式の事前行事として、4/4(土)にニ見輿玉神社にて浜参宮が行われます。

浜参宮とは

伊勢神宮へ参拝する前に、二見浦(ふたみうら)の「二見興玉神社」で穢れ(けがれ)を払い、心身を清める(禊・みそぎ)伝統的な習わしとされています。

夫婦岩 イメージ
※夫婦岩
二見輿玉神社
※二見輿玉神社

ここで改めてお木曳行事(陸曳・川曳)の見どころをおさらいしていきましょう。

1) 木遣り歌と掛け声の一体感

御木曳初式の最大の見どころのひとつが「木遣り歌(きやりうた)」です。
独特のリズムと掛け声に合わせて御用材が引かれていく様子は、まさに伝統行事ならではの迫力があります。

その場にいるだけで空気が一体になるような感覚を味わえるのが魅力です。

2)巨大な御用材を人の力で引く迫力

実際に見ると想像以上に大きい木材を、多くの人が綱で引いて進んでいきます。

機械ではなく“人の力”で運ばれる光景は、現代ではなかなか見られない貴重なものです。
ゆっくりと進むからこそ、じっくり見られるのもポイントです。

3)街全体がお祭りの雰囲気に包まれる

伊勢市内の広い範囲で行われるため、街全体が活気づきます。

普段は静かな通りでも、この日ばかりは多くの人で賑わい、
「地域一体で作り上げている行事」だと実感できる雰囲気があります。

4)観光と一緒に楽しめる立地

猿田彦神社〜おはらい町〜おかげ横丁周辺は、特に見やすく観光もしやすいエリアです。

食べ歩きやお土産探しをしながら、伝統行事も楽しめるため、
「初めて伊勢に来た人」でも無理なく満喫できます。

5)宇治橋周辺はハイライト

内宮へ向かうルートの終盤にあたる宇治橋周辺は、特に注目ポイントです。

神域へ入る直前の空気感とともに、行事の締めくくりに近い緊張感も感じられ、
印象に残りやすい場面のひとつです。

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